概要
六角形のボルトやナットを回すための工具です。
上の図、手前側から順に、
「スパナ」、「コンビネーションレンチ」、「めがねレンチ」
という名前で呼ばれています。
この他に、いろいろな派生型があります。
形から想像がつくと思いますが、
めがねレンチ : 6点でしっかりとボルトに接触してくれます。
スパナ : ボルトに差し込みやすいですが、2点接触なので弱いです。
(基本的にスパナの方が安価です。)
DIYの場合は、ほぼ「スパナ」で大丈夫ですが、
業種によっては、「原則スパナ禁止」というルールもあるようです。(自動車整備など)
僕は「安全に関わるボルト」や「固着したボルト」の場合、メガネレンチを使うようにしています。
呼び方
ー1ー
・ スパナ (JIS B4630 での名称です。)
・ Open ended spanners (JIS B4630 での名称です。)
ー2ー
・ コンビネーションスパナ (JIS B4651 での名称です。)(この呼び方はあまり聞かない。)
・ Combination wrenches (JIS B4651 での名称です。)
・ コンビネーションレンチ (この呼び方が一般的かと思います。)
ー3ー
・ めがねレンチ (JIS B4632 での名称です。)
・ Offset wrenches (JIS B4632 での名称です。)
種類・入手について
定番の工具なので、いろいろな種類が流通しています。
メーカー・ブランド・販売元
KTC ・ TONE ・ ASAHI ・ TOP
TRUSCO ・ SK11
ノーブランド品 ・ ダイソー 等々
種類
製造国
国内では、
日本製 ・ 台湾製 ・ 中国製 などが多く流通しています。
特殊な製品
スパナの特殊仕様
・口の幅を変えられる「モンキレンチ」という工具がある。
・薄口のスパナがある。(時々、必要になる)
・「丸型」と「やり型」が JIS規格にある。(今は多くの製品が、やり型になっている。)
・「フレアナットレンチ」という製品がある。
・ラチェット機能付きのスパナがある。(高いですが・・)
コンビネーションレンチの特殊仕様
・ラチェット機能の付いたものがあり、「ギヤレンチ」などと呼ばれる。
めがねレンチの特殊仕様
・いろいろな仕様のオフセットがある。(ドイツ工具の75°オフセット仕様は有名)
・長さを長くした製品がある。
・「打撃めがねレンチ」というハンマーで叩く専用のレンチがある。(ボルト固着時用)
入手について
ホームセンター ・ モノタロウ ・ Amazon ・ ダイソー ・ 商社さん 等々
価格
KTC の 10mm コンビネーションレンチで ¥1,000 程度です。
軽い使い方なら、ダイソーの製品でも大丈夫です。
おすすめと在庫について
おすすめは、スパナの
5.5 × 7
8 × 10
とりあえずこの2本で、 M3・M4・M5・M6 をカバーできるので便利です。
これに
13 × 17
を足せば、 M8・M10 にも対応できます。
また、
12 × 14
があれば、旧規格・自動車規格・海外規格などに対応できるので安心です。
この4種類のスパナがおすすめです。
メーカーはどこでも良いですが、僕は KTC の デザインが好きです。
その他
・5.5mm をラインナップしていないことがあり、その場合M3に使えないので困ります。
・当たり前ですが、ボルトやナットをペンチで回すのは、良くないです。レンチを使いましょう。
・締め付ける力が決まっている場合には、「トルクレンチ」を使います。