概要
電線の接続には様々な方法がありますが、丸型端子・Y型端子を使用する方法は、よく使われています。
呼び方
・銅線用圧着端子(JIS規格:C2805)
・丸型圧着端子 / Y型圧着端子
DIYでの活用
DIYでも時々使う場面があると思いますので、用意しておきましょう。
端子本体の他に、圧着用工具が必要です。
種類・入手について
割と種類が多く、メーカーによって品番の付け方も違うため、ちょっと分かりにくいかも知れません・・・
メーカー・ブランド・販売元
ニチフ・モノタロウ・アマゾンの海外品 ,etc…
端子専業メーカーであるニチフ端子工業のシェアが大きいと思います。
価格を抑えたいのであれば、モノタロウのものが、ニチフより3割程度安く販売されています。
種類
丸?・Y?
先端形状には 丸型・Y型 などがあります。(Y型は正式には「開先型」といいます)
基本的には安全性の観点から、丸型を使います。
ただ、Y型は端子台のネジを少し緩めるだけで、抜き差しできるのでとても便利です。
(例1) 100V の延長コードに Y端子を使うのは危険です。
(例2) 電気制御の教材など、「直流24V以下」で「頻繁に抜き差しする」かつ「保護回路があるのでショートしても一応大丈夫」という場合などでは Y型端子を使うと便利です。
スリーブの有無は?
「スリーブ付き」のものと「スリーブ無し」のものが販売されています。
それぞれ別の圧着工具が必要になるので注意してください。
「スリーブ無し」の端子と別売りの「スリーブ(絶縁キャップ)」を在庫しておき、必要に応じて被せるという手もあるかと思います。
電線の太さは?
電線の太さによって 0.3・0.75・1.25・2.0・3.5・5.5・・・・・ などがあります。
アマチュア工作でよく使う電線の範囲は 0.3SQ ~ 1.25SQ 程度なので、
とりあえず 1.25SQ 用の圧着端子を持っていれば「大は小を兼ねる」で対応できます。
(製品の「電線抱合範囲」をチェックしましょう。)
ただ、当然ピッタリサイズの方が良いので、予算とスペースに余裕のある方は、0.3・0.75 の端子、および圧着用工具を用意しておくと良いかも知れません。
なお、0.3 ・ 0.75 の端子や圧着工具はあまり使われないため、少々入手しづらいかも知れません。
端子台のネジの太さは?
端子台のネジには M3・M3.5・M4・M5・M6・M8・M10・・・・・ などがあります。
それらに合う圧着端子が販売されています。
DIYでよく使うサイズは、3・3.5・4 あたりかと思います。
圧着端子の幅・長さは?
「同じ線径」・「同じネジ径」でも幅や長さが何種類かある場合があって、ちょっとややこしいです。
「標準タイプ」「コンパクトタイプ」「強化タイプ」「ロングタイプ」・・・ といったラインナップがあるようです。
とりあえず標準的なものを在庫しておき、必要に応じて特殊なものを購入するという感じで良いかと思います。
入手について
ホームセンター・各種通販 などで簡単に入手できます。
大きなサイズを除き、100個での販売が一般的ですが、少量パックやバラ売りを扱っているお店もあります。
秋月電子では1個単位での販売もあるようです。
価格
一個あたり \5 前後が相場かと思います。
おすすめと在庫について
僕は「ニチフ」の
- R1.25-3
- R1.25-3.5
- R1.25-4
- 1.25Y-3
- 1.25Y-3.5
- 1.25Y-4S 又は 1.25Y-4N
を在庫しておき、必要に応じて他のものを買いに行くようにしています。
使い方
電線の被覆を適切な長さで剥き、端子に合った工具で圧着して使います。
(ニチフのカタログには「電線の芯線が端子筒部より1mm出るようにしてください」と記載されています。)
圧着後にはんだを流し込むことがありますが、誤った使い方のようです。
その他
その他の使い方
邪道ですが、ワイヤーやタコ糸の両端に圧着端子を取り付けて、部品として使うこともできます。