3D プリンター(熱溶解積層方式)

 アイテム解説  ー 設備解説 

概要

 3Dプリンターは、DIYにとても便利な機械です。
形状・精度・材質・時間などに制限はあるものの、上手く活用できれば、今まで製作が大変だった部品を手軽に作ることが可能になります。
 ( DIY 工作室では、3Dプリンターを有効に活用することで、部品製作に必要な機械の種類・工具数を少なめに抑えたいと思います。)

呼び方

詳細の解説

3Dプリンターの方式は?

 大きく分けて数種類の方式がありますが、DIYで手軽に購入・使用ができるのは、
 「熱溶解積層方式」「光造形方式」の2種類です。

このページで紹介しているのは「熱溶解積層方式」の方で、別名FDMとも呼ばれています。

ここ数年での進化

 いろいろな箇所が進化していますが、特に造形テーブルの進化が印象的です。

導入する上での「ハードル」

3Dプリンターは、他の機材と違い、導入する上でいくつかのハードルがあると思います。
7つ思いついたので、書いておきます。

1 本体の購入

 一昔前は、十数万円のプリンターでも、信頼性が低い状態でしたが、最近は中国深圳製のプリンターが3万円台から販売されているので、それほどハードルは高くないかと思います。

2 PCの用意

 3D CAD を使って部品をモデリングするために、PCが必要です。
当然、CAD側の要求性能を満たしたPCが良いですが、「学校支給のタブレットPCでもなんとか動いた」という話も聞いたことがあります。

3 PCの管理者権限の問題

 自分が管理しているPCなら何の問題もないですが、学校などが管理しているPCは、3D CAD 等のインストール手続きが煩雑な場合があります。

4 「3D CAD」 の登録・インストール ( 特にFusion360 )

 2024年現在、多くの「フリー3D CAD」があります。
その中で僕のおすすめは、
1位 : Fusion360 (Autodesk社)( ※ 学生・非商用 などの規定があるのでWebを要確認)
2位 : DesignSpark (RSコンポーネンツ社)
です。
DesignSpark は、比較的簡単に導入できるのですが、
Fusion360 は、ちょっと手間が掛かるかと思います。Webサイトを説明を読みながら、導入を進めてみてください。

( Fusion360はオンラインでの使用が基本となります。)

( デザイン系分野だと「Blender」などが人気のようです。)

(3D CADの他に、「スライサー」というソフトも必要ですが、こちらのハードルは高くないです。)

5 運転時の安全対策について

 3Dプリンターは、どうしても出力に時間が掛かります。周りに燃えやすいものを置かない等、安全対策はしっかりと行いましょう。

6 出力時間の長さ

 3Dプリンターは、データさえ作れば自動で造形してくれて便利ですが、どうしても時間は掛かります。授業などで使う場合は運用に工夫が必要です。

7 トラブル時の対応

 3Dプリンターは、一般的な家電とは違うので、トラブルの解決を自分でする場合が多いと思います。ただ、2010年代から比べると、だいぶん信頼性は上がってきているように思います。

種類・入手について

メーカー・ブランド・販売元

Anycubic ・ ELEGOO      等々

種類

造形範囲

 200×200×200 くらいが標準的なサイズです。

造形速度

2023年くらいから、低価格帯でも高速機が出てきました。

テーブルの仕様

ホットエンドの仕様

入手について

Amazon が1番良いかと思います。

価格

3万円台~

おすすめと在庫について

Amazonを確認したところ、
Anycubic Kobra 2 Neo   \29,999

この機種は価格と性能のバランスが良さそうに思います。
※ 実際に使ったわけではありません。
※ Amazonでなぜか2カ所同じ製品を販売しており、片方だけ割引している場合があるので、購入する際はよく見てください。

その他

関連リンク

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