フライス盤でラックを製作してみる

 DIY 記事  ー 要素の製作

概要

 直線運動機構といえば「ラック&ピニオン」が定番です。ピニオンは比較的入手しやすいですが、ラックの方は、高価な製品が多い上、欲しい形状・材質のものが市販されていないこともよくあります。
 そこでかなり邪道な方法ですが、m1・m1.5・m2 程度のアルミ製ラックの自作工法を簡単に紹介させていただきます。まとめて沢山作って置けば、工作をするときに役立つかも知れません。

必要な機材・材料

・ 立フライス盤
・ 万力 (長いラックを作りたい場合は複数台を並べて使う)
・ 平行台 (適宜)
・ テーパーエンドミル (それぞれ \8,000 ~ \13,000 くらい)
    m1 → 日進工具 MTE230-0.7-20
    m1.5→ 日進工具 MTE230-1-20  又は ミスミ TSC-TEM2R1-20
    m2 → 日進工具 MTE230-1.5-20 又は ミスミ TSC-TEM2R1-20
・ アルミ平角棒 (作りたい大きさのもの)

作業

 通常ラックは、「歯車メーカーの専用機で作る」か「横フライス盤に専用の刃物を取り付けて作る」かだと思いますが、立フライス盤でも「片角20°のテーパーエンドミル」を取り付ければ、歯形が作れます。
(NCフライスかマシニングセンタがあれば凄く楽です。)

・ 万力にアルミ平角棒を何枚か重ねて挟み、削ります。
・ 高回転で、油を切らさないよう注意して作業を行います。(構成刃先が付かないよう注意!)
・ ピッチは m1→3.14 m1.5→4.71 m2→6.28 です。
  途中で間違えるとお釈迦になるので気を付けてください。


タイトルとURLをコピーしました