ノギス

 アイテム解説  ー 道具解説 

概要

 ノギスは、メカ系のDIYをする上で大変便利な測定具です。
測定したいものに当てて、0.05mm 程度の精度でサイズを読み取ることができます。
「外側」「内側」「深さ」「段差」の測定が可能です。

呼び方

・ ノギス
・ caliper
・ Vernier Scale

( ポルトガルのノニウスさんが作ったので、それが訛ってノギスになったようです。)

種類・入手について

種類

ノギスは JIS B 7507 で、ある程度の規格が定まっています。
JIS規格品のほか、JIS規格に満たない格安品、JIS規格以外の特殊品、などもあります。

長さ

 100mm・150mm・200mm・300mm・・・

150mm の製品が最も標準的で、使いやすい大きさです。

アナログ式 or デジタル式

アナログ式デジタル式
価格普通やや高い
読み取り易さやや読みにくい読みやすい
耐久性普通やや壊れやすい
ボタン電池不要必要
ゼロ合わせ不要必要

ステンレス製 or 格安カーボン製

ステンレス製が基本ですが、格安品はカーボン製もあります。

最小表示値 (分解能)

アナログ式の場合、0.05mm が多いです。
デジタル式の場合、基本が 0.01mm で、 格安カーボン品が 0.1mm といった感じです。

※ 「最小表示値」 = 「測定精度」ではありません。

その他

・特殊品もいろいろあります。

メーカー・ブランド・販売元

 ミツトヨ ・ シンワ ・ 新潟精機 ・ モノタロウ ・ Amazon 格安品   等々

 「ミツトヨ製」が抜群の品質です。

入手について

Amazon ・ モノタロウ ・ ホームセンター ・ 商社さん    等々

価格

~ アナログ式 150mm ~

 ミツトヨ N15 \5,000 前後
 モノタロウ \2,400 前後
 ( シンワ・新潟精機 100mmプラスチック製 \800 前後

~ デジタル式 150mm ~

 ミツトヨ CD-15APX \14,000 前後
 シンワ 19995 \6,000 前後
 モノタロウ \3,000 前後 (分解能は0.01mm)
 Amazon格安カーボン \1,000 前後 (分解能は0.1mm)

おすすめと在庫について

・ ノギスは価格の幅が広いです。↑上の価格も参考にして、使う場面に適したものを選んでください。
・ 不動のベストセラーはミツトヨのアナログ式「N15」です。
・ 簡単なDIYであれば、Amazonの格安デジタル式でも良いと思います。

その他

・ デジタルノギスは「0mm調整」をしっかり行わないと測定値がズレるので、注意が必要です。

・ 精密な測定具なので、落としていけません。( 落とした場合、内側測定部の先端がよく変形します。この場合は油砥石で微修正します。)

・ アッベの原理に当てはめると、ノギスは精度的に不利な構造をしています。

関連リンク

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